国宝・源氏物語絵巻コラボレーション作品。
■ STORY
桐壺更衣にそっくりの美貌の女性 藤壺の宮。桐壺の死後、身代わりのように入内したが実際はどれだけ似ていようとも別人。その藤壺の心の苦しさはいかほどだろう。虚無感をものすごく感じでいたのではないか、と当初は考えたが、そもそも似ているというだけで帝は人を愛すのか読みすすめるうちに甚だ疑問に。寂しさからくる選択なのか。もしくは、藤壺はすべてを承知でそれでも帝を支えたいという愛か使命感か。源氏物語の母性とあたたかな感情をつかさどる部分にもなる藤壺の宮の生き方なのかもしれない。
■ CONCEPT
源氏物語に出てくる桐壺と藤壺を描いた作品。アヤメとカキツバタを描き、どちらも美しい女性だったことをリスペクトし艷やかに仕上げた。どれだけ似ていようとも内面は違う人間であることを蓋を開けた内部の違いで表現した。純銀線を細かく立てて絵柄を描くことで表情豊かに。
2019. 11. 30 徳川美術館にて行われた国宝源氏物語絵巻公開展示とのコラボレーション作品
サイズ:直径9cm × 高さ4cm 程度